長野県の赤穂

長野県に赤穂という地名があります。

赤穂というと忠臣蔵の赤穂浪士ゆかりの地であり赤穂の塩でも知られる兵庫県の赤穂市がありますが、兵庫県の赤穂は「あこう」と読み、長野県は「あかほ」と読みます。

長野県の赤穂は1875(明治8)年に筑摩県伊那郡の赤須村と上穂村が合併してできた地名で、両村から1字ずつとって名付けられました。

そして1914(大正3)年、伊那電車軌道(現・JR飯田線の一部)の「赤穂駅」が開業します。

駅の名前としては兵庫県の赤穂より先であり、7年後に赤穂鉄道が開通して誕生した兵庫県の駅名のほうは重複を避けるために「播州赤穂」と名付けられました。

長野の赤穂村は、ほかの村とも合併したのち町制施行して赤穂町となり、1954(昭和29)年に宮田町、中沢村、伊那村と合併して駒ケ根市が発足し、赤穂町は廃止されます。

駒ケ根市の地名は、木曽駒ケ岳の山麓に位置するという立地にちなんでつけられましたが、駒ケ根というのは隣村にあったキャンプ場の名称です。

その5年後に「赤穂駅」は「駒ケ根駅」と改称されました。

ちなみに赤穂の地名は「長野県駒ケ根市赤穂」と現在でも残っていて、赤穂の名を冠した学校である赤穂小学校・赤穂中学校・赤穂高等学校も存在します。